自己破産の相談の前に準備しておいた方がいいものってありますか? | 弁護士による会社の再生・破産の法律相談  

自己破産の相談の前に準備しておいた方がいいものってありますか?

より具体的な解決方法をご回答するためにも、事前にご準備いただけるとよいものがあります。

 個人や法人を問わず、破産等を選択肢として考えてられている方の場合、様々なプレッシャーがありますので、「少しでも早く悩みを相談したい・解決したい」というご要望を持たれることが多いです。一方で、どのような手段で解決をするか、また、どのような準備をしていくか等、解決方法を考えるためには、ご相談者の方からのご説明はもちろん、現在の負債の内容や状況などが分かる資料等があれば、限られた時間の中でもより具体的なお話をすることが可能になります。

 以下のご準備が事前にできる場合には、通常のご相談時と比べても解決方法のご回答や案件への着手・進行について、よりスムーズに進められることがあります。

1 負債の状況の整理

 負債がどれほどであるか・債権者はどのようなところか・現在までの請求や返済の状況はどうなっているか等は、ご相談に対する解決方法を判断するうえでも、また、実際に案件を進めていくうえでも、とても大切な情報になります。そのため、負債の額や債権者に関する情報(名前や連絡先,人数や各返済日等。契約書や借用書,請求書等,会社の場合には決算報告書等を見ると分かりやすいです。)を大まかにでも把握してからご相談にきていただいたり、また、こうしたものが分かる資料をご相談時にご持参いただくと回答等もスムーズになされます。

2 ご自身や会社の財産の確認

 残っている財産やその扱いによっては、よりよい解決方法が変わってくることがありますので、現在の財産はどんなものがあり、どうなっているか等も負債の状況と同じく、大切な情報となります。そのため、現在の貯金額や給与の額,不動産や車,生命保険等の換金できる価値のあるもの,今後もらえる予定の売掛金や退職金等についても、大まかに把握してからご相談にきていただいたり、また、こうしたものが分かる資料をご相談時にご持参いただくと、回答等もスムーズになされます。特に破産等の法的手続きを採る場合、財産目録の提出を求められますので、こうした資料が事前に準備できておりますと手続きもスムーズに進められるかと思われます。

 3 その他

 実際に破産等の法的手続きに向けて準備を進める場合には、上述の資料のほかにも、資産の評価額を示す資料や賃貸物件の内容や処理を示す資料、会社であれば雇用関係や売掛や買掛に関する資料等、様々な資料の用意が必要となってきます。そのため、こうした資料が早い段階から整えることができれば、その分手続きも進めやすくなっていきます。

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