業種 | 家庭用・業務用工作器具の販売会社 |
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従業員数 | 10名 |
負債総額 | 7億円 |
債権者数 | 180社 |
本社及びその周辺に10件ほどの不動産を有しており、それらを一件ずつ売却した。不動産が地方にあったため、当職が破産管財人として、それらを売却するにあたっては逐一、地方に赴き、一件ずつ処理をした。特に本社の売却においては、想定以上の高値で売却が出来、担保権者と折衝の上、通常よりも高く破産財団への組み入れが可能となった。
また、売掛金が多額にあり160社から合計2800万円を回収した。また、車両も11台所有していたため、全て売却して財団に組み入れた。破産開始後に会社内部に侵入者が入り什器の一部が盗難にあったため、殊更に管理を厳重にした。
また、代表者は体調を崩し、病院におり、面談が困難であった為、当職が破産管財人として、現地に赴き、面談をして事情を聞き取り、各種資産調査と負債の調査をした。
ポイント
この事件のポイントは地方に散在していた多くの不動産を手際よく売却して至ったことと、売掛金の回収に尽力したこと、また、途中、盗難騒ぎがあったためこれを何とか処理していったことであった。無事に全てが完了し、通用の予想よりは高めに配当をすることが出来た。