破産の決断をする際は慎重な判断が求められる
会社破産の場合であっても個人破産の場合であっても、弁護士の力を借りることが大切です。破産という選択をする時は、経営が行き詰ってしまっていることが多いですが、会社破産や個人破産以外の形で対処することができないか、弁護士に確認するようにしなければなりません。法律の素人が正しい判断をすることは難しいため、専門の弁護士に相談する必要があるのです。ただし、相談する弁護士を選ぶ際には、会社破産や個人破産に詳しい弁護士を探すことが大切です。弁護士によっては、会社破産などの手続きをあまり経験していない人もいるのです。相談する弁護士を間違えてしまうと、経営を立て直すことが可能な状況だった会社でも、会社破産を選択せざるを得なくなってしまいます。時間をかけて、会社破産などに詳しい弁護士との面談を行うようにします。
会社破産と個人破産の違いをしっかりと理解する
会社破産と個人破産は、同じ破産という用語が使われていますが、同じ手続きではありません。会社破産と個人破産で共通している点、異なっている点をしっかりと理解することが大切です。よく分からないまま手続きを進めてしまうのは危険なので、早い段階で弁護士に相談しなければなりません。会社破産と個人破産の大きな違いは、破産の手続きが完了した後に主体が消滅するかどうかという点にあります。弁護士に相談して個人破産をする場合、破産という手続きを取ったとしても、その主体は生き続けていくことになりますが、会社破産の場合は主体の会社が消滅してしまいます。細かい違いは弁護士に相談することが大切です。会社破産・個人破産に詳しい弁護士に聞くことで、手続きを取ることが妥当かどうかを判断しなければなりません。
会社破産は個人破産よりも大きなメリットがある
弁護士に相談して会社破産という選択をした場合、大きなメリットを享受することができます。メリットには、いくつかのものがありますが、最も大きなメリットは、抱えていた債務が免除されるという点です。また、債務が免除されるわけですから、取立てに追われる心配もなくなります。そして、経営者は新たな生活に向けて立て直しを図ることができます。計画を立てる際は、弁護士と綿密な話し合いをすることが大切です。弁護士の手を借りて会社破産をしても、その後の計画が不十分では経営がまた行き詰ってしまいます。会社破産は、手続き完了の段階で債務が消滅するため、後から免責の手続きを取る個人破産よりもメリットのある制度と言えます。弁護士に相談しながら進めていくことで、適切な会社破産の手続きを取ることができます。